不動産投資を続けるべきかの判断基準

収益不動産を相続した場合、不動産投資を続けるべきか、検討する必要があります。不動産投資を続けるべきか、判断する基準について解説します。


土地の将来性


不動産は動かない財産ですので、立地が非常に重要です。少子高齢化による人口減少が続いてる日本では全ての土地が値上がりするということはないでしょう。
現在の流れは地方から東京などの都市圏に人工流入が続いている状況下です。共働き世帯の増加などにより、郊外の土地よりも働く場所に近い都心の価格が値上がりしています。また、若者の車離れにより、駅に近い場所が好まれるようになっています。時代の流れによってどのような土地が好まれるかは変わっていきます。
収益不動産を保有し続けるべきかどうか、判断する基準として、その土地の今後の価値について考え、情報を集める必要があります。


後継者がいるか

収益不動産は代々引き継いだ土地を活用していることも多くあります。収益不動産の運営を続ける場合、後継者の存在も重要となります。
不動産を保有し続けることで、次の世代に財産を相続する際にバランスが崩れてしまうこともあります。
収益不動産を保有し続けることで、次の世代で揉め事を起こすようであれば自分の代で売却先して現金化することを検討しても良いでしょう。
また、不動産を引き継ぐ際には納税資金不足にも注意する必要があります。不動産の割合が多く、現金が少ない場合、納税することが難しくなる場合があります。複数の不動産を保有している場合は一部を売却して現金を増やしておくなどの対策を行う必要があるでしょう。
自分の相続税がどれくらいかかりそうかわからない場合は財産目録を作成し、税理士に相談することをおすすめします。相続税の評価は全ての財産を評価し、特例も考慮する必要がありますので、簡単ではありません。税務の専門家である税理士に相談し、しっかりと把握してしておくようにしましょう。


リスクも認識する

不動産投資にはリスクが付き物です。賃貸不動産であれば、空室リスクを完全に0にすることはできません。空室状態が長く続くと、固定資産税やメンテナンスの費用で赤字の状態が長く続く場合もあります。
また、台風や地震などの天変地異や中で人が亡くなったりすることで事故物件になることもあり得ます。
今はうまくいっていたとしても、将来どうなるかはわかりませんので、リスクもしっかりと認識したうえで保有し続ける必要があります。