相続で不意に不動産を手に入れた方、経済的な理由から、マイホームを手放さなければ行けない方、不動産の売買で利益をあげようと考えている方。
不動産の売却には、さまざまなシーンが想像できますよね。
一般的な生活を送っていれば、不動産の売却に関わることは、そう多くありません。
しかし、不動産の売却は突然に起こる可能性もありますよね。
突然の出来事にも落ち着いて対応ができるよう、今回は、不動産売却の流れや不動産売却時に必要な書類について詳しく紹介します。
不動産を売却するまでの流れとは?
不動産を売却するまでの流れは、大まかに下記の5ステップです。
①売却相談
②物件の査定
③媒介契約
④購入申込み・売買契約の締結
⑤引き渡し
まずはじめに、不動産を売却しようと考えたら、不動産会社へ売却の相談へ行きましょう。
ちなみにですが、不動産会社は大きく分けて4種類あります。
不動産売買を媒介する不動産販売代理会社。
不動産の管理を行う不動産管理会社。
不動産の賃貸契約等を媒介する不動産会社。
まちづくりを目的としたデベロッパー(不動産開発会社)。
不動産の売却相談をするべき不動産会社はどこかわかりますか?
一般的には、不動産仲介会社に相談をし、不動産売買を仲介してもらいます。
不動産販売代理会社でも、不動産売却の相談を行えますが、一般的には仲介会社と覚えておきましょう。
不動産会社へ売却の相談をしたら次に、当該不動産の査定を行います。
不動産の査定を行うのは、基本的には不動産会社の担当者ですが、適切な金額を算出したい方は、不動産鑑定士に依頼されることをおすすめします。
不動産会社はあくまでも、「ここまでの値段であれば売れますよ!」という値段を提示しますよね。
一方で不動産鑑定士は、不動産の価値をさまざまな視点から確認し、正確な不動産の価値を判断してくれる、不動産の専門家です。
もちろん、売却しようと考えている不動産が、時価で売却できるとは限りません。
早くに現金に変えたいのであれば、ある程度の妥協も必要ですし、金額で妥協ができなければ、売却までの時間が掛かる可能性もあります。
何を優先させたいのかについて考えながら、相談をすると良いですよ!
不動産会社を決定したら、媒介契約を締結します。
媒介契約を締結する前に、しっかりと売りたい時期や値段を伝えるとともに、仲介手数料などの確認もしておきましょう。
媒介契約締結後に気付いても、手遅れになってしまう可能性がありますので、注意しましょう。
媒介契約締結後は、不動産仲介会社が募集などを行ってくれます。
売り主は、いつ売れたり内覧に来られたりしても良いように、準備をしておきましょう。
無事に買い手が決まったら、売買契約の締結に移ります。
不動産会社が仲介してくれますので、とくに不安に感じる必要はありません!
売買契約が無事に締結されれば、売却金額の受け取りおよび、建物の引き渡しですべてが終了します。
不動産を売却する際に必要な書類
不動産を売却するまでの流れについて紹介してきましたが、不動産を売却する際に必要になる書類とは、なんでしょうか。
いざ、不動産を売却しようと思った際に、スムーズに売却準備に入れるよう、まえもって準備をしておくことも大事です。
では、不動産売却時に必要となる書類について、紹介していきますね。
1.売り主の本人確認書類
・運転免許証等の身分証明証
・住民票
など
2.登記権利書
・登記識別情報でも可
3.固定資産税納税証明書および固定資産税評価証明書
4.土地測量図もしくは境界確認書
5.建築確認済証
あわせて下記書類を準備しておけば間違いありません!
・検査済証
・建築設計図書
・工事記録書
6.管理規約や維持費が記載された書類(マンションなどの場合に限り)
7.耐震診断報告書
最近では、減ってきましたが、アスベストの使用が疑われる物件であれば、アスベスト使用調査報告書などもあれば、なお良いです!
基本的には、上記7種類の書類を準備しておけば間違いありません。
他にも、地盤調査の報告書などがあれば、準備しておいても良いです。
不動産の査定は複数の不動産会社に依頼を!
不動産を売却する際の流れや、不動産売却時に必要な書類については、理解していただけたでしょうか?
あとは、実際に不動産を売却するのみですね。
しかし!焦りは禁物ですよ。不動産会社を決定する際に、自宅から近いから、評判が良かったからなどの適当な理由で、一社に決めきってはいけません!
必ず、最低でも3社の不動産会社に相談をし、比較検討してください。
まとめ
今回は、不動産を売却する際の流れや、必要書類について紹介してきました。
不動産の売却は、一生のうちに一度あるかないかです。
余程の理由がない限りは、不動産を売却される方は、いないでしょう。
しかし、相続や経済的な理由から、不動産を売却する方もいます。
小難しい不動産売却ですが、しっかりと前準備をしておけば、スムーズに売却できることでしょう。
今回紹介した内容を参考にしつつ、不動産の売却を検討してみてはどうでしょうか。